クログ Ku-log

クロワッサンのBlog → クログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

復活の地:小川一水

なんか急に読み返したくなったので、再読。
全三巻。
一言で言うと大震災被害からの復興シミュレーション。
一応くくりはSF。


序盤のあらすじを簡単に説明すると、惑星を統一したレンカ帝国に前代未聞の大地震が発生。
帝都は壊滅し、政府は崩壊。
50万人超の死者を出し、都市基盤から崩壊。
そんな帝都を、主人公の官僚セイオと皇族スミルを中心とした人物が復興していく物語。
皇族、政府、軍、一般市民、他民族、星外勢力など、様々な立場の人間の思惑が複雑に絡み合うなか発生する様々な事件。
ようやく大震災から立ち直ったと思ったら、なんと更なる悲劇に向かう衝撃の情報が・・・

読み応えは十分。
派手な戦闘とかはないんだけど、どのキャラも信念を持ってて、その信念を貫くために行動しているので、熱い!燃える!
でも、超人とか聖人がいるわけではなく、ある役職に携わる一個人が、組織や人脈をフルに使って、泥臭く、人知を超えた災害に立ち向かうところにカタルシスがある。

また、災害から様々なことを学び、困難を乗り越えていく成長物語でもある。
個人的には、愚かな官僚として書かれている都令のシンルージの成長っぷりが好き。
1巻では、慌てるだけの(むしろ事態を悪化させてイライラさせる)シンルージが、だんだん頼れるおっちゃんになっていくのは気持ちがいい。

出てくる団体の力関係や立ち場も、現実の何かしらとちらほら重なる部分があって面白い。
3巻巻末に記してある参考文献を見れば分かるけど、特に関東大震災と関連した状況がいくつかある。

あと、最終刊である三巻の発売のタイミングと2004年の新潟県中越地震がかぶってたのがすごく印象に残ってるなあ。

著者の小川一水さんは、作を重ねるごとに腕を上げているのが如実に分かる人なので、新刊が楽しみ。
過去作品の「導きの星」「第六大陸」もユニークでとても好きなので、いつか紹介したいあ。
スポンサーサイト
  1. 2006/11/26(日) 22:46:25|
  2. 読書:小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。